2012/06/22

アメリカンハーモニーのルーツ〜シェイプノートの手法〜

グラスルーツ・ミュージック・シリーズ [レクチャー]

カフェMillibar3Fのスペースを利用してこれからアメリカ音楽を中心としたレクチャーやコンサートを随時行います。その第1回目。


“シェイプノート”とは19世紀前半にアメリカで考案された記譜法。譜面の読めない人々でも歌える方法として主に教会でのアカペラ合唱に用いられてきました。その音楽は“セイクレッド・ハープ(Sacred Harp)“や”サザン・ハーモニー”と呼ばれる楽譜集を通じて、アメリカ全土で親しまれてきました。その後、教会の礼拝が徐々にピアノとオルガンに変わるに連れ、シェイプノートは忘れ去られていき、現在ではその伝統はアメリカ南部の小さい農村の教会でのみで伝えられています
 しかし “シェイプノート・アカペラ“が持つ独特のサウンド/ハーモニーは20世紀前半に広まったゴスペルとも異なり、誰もが参加できるアーリー・アメリカンなサウンドとして再び脚光を浴びています。
 今回、シェイプノートの研究者であり、アラバマ州バーミンガム大学教授のティム・クック氏が来日。セイクレッド・ハープの歴史やシェイプノート唱法についてレクチャー&ワークショップを行います。

 アメリカンハーモニーやゴスペルに興味ある方、そしてアメリカ文化に興味のある方は必見です。




[日時]
 2012年6月25日(月)19:30-21:30 (約2時間)
※終了後は1Fカフェにてティムさんを囲んでのパーティーを予定しています。

[参加費]
1,000円(ドリンク別)(定員30名)

[場所]
アートニクスビル3F(ミリバールのあるビルの3階)
〒550-0012 大阪府大阪市西区立売堀 1-12-17 artniks bld.1F
*地下鉄四つ橋線本町駅23番出口より南西へ徒歩5分
*地下鉄長堀鶴見緑地線西大橋駅2番出口より北へ徒歩5分

[ご予約]
カフェミリバール:
e-mail millibar@artniks.jp
TEL 06-6531-7811

<ティム・クック氏プロフィール>

ティム・クック/ Tim Cook
 アラバマ大学バーミングハム校(University of Alabama at Birmingham)日本語教授。アラバマ大学でマス・コミュニケーションの博士号を取得。ジョージア公共放送局で放送されていた「いらっしゃい」という日本語講座番組のホスト兼講師でもあり、その番組でエミー賞を受賞している。
 北部のミシガン州生まれで、1998年にアラバマ州に引っ越してからshape note唱法に出会い、関心を深めてからその手法を取得。伝統を守るため、アラバマ州芸術協議会から民族芸術家としてshape noteのワークショップを行うよう依頼される。


2012/02/17

フィドル教室

この間の公演を聞いてフィドルを弾きたくなった人向けの、

大阪のフィドル教室

梅田ナカイ楽器(アメリカンフィドル)
フィドル倶楽部(アイリッシュフィドル、ジャズヴァイオリン、スウェーディッシュフィドル)
アール・エイチ・ワイ 大阪梅田教室(アイリッシュフィドル)

ひとまず、おもいついたところで。

2012/02/13

Pacific Rim Acoustic All-Stars

さて、大阪、名古屋と無事にレクチャーコンサートが終わったケイシー・ドリーセン。その内容についてのレポートは東京でのイベントもあるので、また後日にするとして、その前後に彼も参加している「Pacific Rim Acoustic All-Stars(環太平洋生音楽団)のコンサートが、これまた全国各地に行われます。
先日のレクチャーコンサートを見に来られた方はケイシーの演奏の面白さや音の豊かさ、懐の広さは十分に分かると思いますが、このユニットもやはり「ブルーグラス」というジャンルで括れるものではなく、純粋に「トリオ・ユニット」であることにぜひ注目したいものです。

音楽の楽しみ方には幾通りもあるとは思いますが、ジャンルの枠を考えず、メンバーのパーソナリティが持つ世界観が表出した時に現れる唯一無二の音楽には、緊張感や可笑しみ、同調や異論、間やスピード、メロディーやテクスチャー・・・など様々な感情や空間認識を誘い出す要素があります。
そしてそれを聴いているときには、記録物だけでは体験できない、極めてその場だけに存在する、ポジティブな耳を持っていることにライブ後にふと気がつくかと思います。
そんな攻撃的な耳でぜひ体験してみて欲しいライブなのです。

 
Pacific Rim Acoustic All-Stars(アクースティックライブツアー2012

ボーダーレスに活動する進出鬼没のマンドリンプレイヤー井上太郎。アイリッシュ・ビート、ドロップ”D”の天才ギタリスト、ジョーダン・マコンネル。ナッシュビルからグラミー・ノミネートのアメリカンフィドラー、ケイシー・ドリーセンによる、三位一体の新ケミストリー。
アーティストプロフィールはこちら 


2月14日(火)神戸James Blues Land
Open 19:00/Start 20:00
チャージ¥2000 カジュアルライブ

2月15日(水)大阪 音楽学校MI JAPAN
Open 18:30/Start 19:00
チャージ¥3000/学生¥1500
お問い合わせ:梅田ナカイ楽器三番街店 06-6372-9266
協賛:MI大阪校、梅田ナカイ楽器(株)

2月16日(木)京都 磔磔
Open 18:00/Start 19:00
*オープニングアクト:榎本翔太(Drakskip)&野原武
前売¥3000/当日¥3500

2月17日(金)金沢 もっきりや
Open 19:00/Start 19:30
前売¥3000/当日¥3500

2月18日(土)名古屋 りとるびれっじ
Open 19:00/Start 19:30
前売¥3000/当日¥3500

2月21日(火)新潟 フェアリーテイル
Open 19:00/Start 19:30
チャージ¥3000(ワンドリンク付・要予約)
チケットお問い合わせ:佐藤 090-2425-6265
*新潟日報カルチャースクール特別講座フィドルワークショップ15:00~17:00
参加費¥4000 

2月23日(木)横浜 Thumbs Up
Open 19:00/Start 20:00
*オープニングアクト:John John Festival出演決定!
*友情出演:小山豊(津軽三味線奏者)/北床宗太郎(ジャズヴァイオリニスト)
前売¥3300/当日¥3800

2月24日(金)鎌倉 DAPHNE
Open 19:00/Start 19:30
*オープニングアクト:馬喰町バンド出演決定!
*友情出演:小山豊(津軽三味線奏者)
チャージ¥3500(要予約)

2月25日(土)浅草 HANA-KAWA-DOOR 
*Standingライブ(椅子はありません)
Open 19:00/Start 19:30
DJ: Kenboy
前売¥2000/当日¥2500

2012/02/02

2月11日(土)グラスルーツワークショップ~アメリカンフィドルの旅~ゲスト決定!
ケイシーだけでなく、大阪を中心に活動している様々なフィールドのミュージシャンも参加します。
*高木バスコ(オールドタイム)
*トリ・ユニット(アクースティックスウィングジャズ)
*國分二郎(アクースティック)
*松本朱代(クラシック)
*鳩正宗(神戸大学ブルーグラス)
 
*and more..

2012/01/21

予約フォーム

シバイエンジンというシステムを使用していますが、えらく便利です。
ここにアクセスして必要事項を入力すると予約が完了します。

2012/01/19

Profile

ケイシー・ドリーセン/Casey Driessen:フィドル/ヴァイオリン

1978年、アメリカ・ミネソタ州で生まれる。
バンジョーとペダルスチール奏者である父を持ち、幼少のころからブルーグラス、ウエスタンスウィング、ジャズに慣れ親しみながら、フィドル/ヴァイオリンを弾く。少年時代、ブルーグラス・フェスやフィドルキャンプに積極的に参加する傍ら、学校ではオーケストラにも所属。バークリー音楽大学を卒業後、音楽の街であるテネシー州ナッシュビルでの音楽活動を開始。
クラシック界においてもチック・コリアやヨーヨー・マらとの共演で知られるルーツ/ワールド音楽の巨匠ベラ・フレックをはじめ、アメリカン・ロック/カントリーの裏ボスとも呼ばれるスティーブ・アール、ジプシー・ジャズ・ギターの寵児フランク・ヴィニョーラなど、アメリカ音楽界の知られざる大物らと共演、それぞれのアルバムにも参加している。
2006年、シュガーヒルレコードよりソロデビューアルバム『3D』を発表、収録曲がグラミー賞ノミネートされる。二年後に発表された2枚目のソロ作品『Oog』では、マット・チェンバレン(ds,loops)、ビクター・クラウス(bs)、ダリル・スコット(electric guitar, pedal steel)を迎え、さらに独自の世界を深化させている。
いまだかつて誰も見たことのないようなヴァイオリンのチョップ奏法は、ニューヨークタイムズ紙でも「tour de force~離れ技である!」と評価されている。衝撃的な彼独自の新しい奏法は今、ジャンルを越えたアメリカのヴァイオリン界でも大注目されている。
2008年には北京オリンピックにて、『Abigail Washburn and the Sparrow Quartet』として演奏。また同バンドでアメリカ人アーティスト初のチベット公演を行っている。現在、昨年の第52回グラミー主要4部門の最優秀新人賞を獲得した『Zack Brown Band』や、同グラミーで最優秀ポップ・インストルメンタル賞を受賞した『Bela Fleck and the Flecktones』のメンバーとして活躍中。
http://caseydriessen.com/


ピーター・ バラカン/Peter Barakan
1951年ロンドン生まれ。
ロンドン大学日本語学科を卒業後、1974年に音楽出版社の著作権業務に就くため来日。現在フリーのブロードキャスターとして活動、「Barakan Morning」(インターFM)、「ウィークエンド・サンシャイン」(NHK-FM)、「CBS60ミニッツ」(CS ニュースバード)、「ビギン・ジャパノロジー」(NHK BS1)などを担当。
著書に『200CD+2 ピーター・バラカン選 ブラック・ミュージック アフリカから世界へ』(学研)、『わが青春のサウンドトラック』(ミュージック・マガジン)、『猿はマンキ、お金はマニ 日本人のための英語発音ルール』 (NHK出版)、『魂(ソウル)のゆくえ』(アルテスパブリッシング)、『ロックの英詞を読む』(集英社インターナショナル)、『ぼくが愛するロック名盤 240』(講談社+α文庫)などがある。(Peter Barakan 公式ブログより)
twitterのアカウントは@pbarakan。
http://peterbarakan.cocolog-nifty.com/blog/



渡辺三郎/Sab Watanabe
1949年生まれ。
1983年からブルーグラス月刊専門誌『ムーンシャイナー』を発行、現在も編集長として活躍する。現在、ブルーグラス45でバンジョー、モンローズ・ウォークでフィドルを担当、また、ピーター・バラカン氏とともに、アメリカ民俗音楽の歴史や楽器奏法などを紹介するプログラム『グラスルーツ・ミュージック・ワークショップ』シリーズの構成/プロデュースなどでも活躍中。
1968年、神戸でブルーグラス45結成。1970年、自費制作LP『Run Mountain』発表。1971年夏、ブルーグラス45のバンジョー奏者として3ヶ月間、全米とカナダをツアー、米国で2枚のアルバム『Bluegrass 45』、『Caravan』を発表。同年秋、米国ツアーから帰国後、ブルーグラスとオールドタイム音楽を専門にしたレコード通販「B.O.M.サービス」をはじめ、同時にインディー・レーベル「レッド・クレイ・レコード」を創立するなど日米ブルーグラス・アーティストの紹介に努める。1972年から野外ブルーグラス・フェスティバル「宝塚ブルーグラス・フェスティバル」を開催、現在も世界第3位、日本では最長・最大のブルーグラス・フェスとして世界中のブルーグラス・ファンに知られている。
1995年、IBMA(国際ブルーグラス音楽協会)から外国人初の生涯功労賞を贈られ、その後5年間、IBMA理事として世界のブルーグラス音楽普及に貢献する。1998年、月刊ムーンシャイナーの功績を認められ、IBMAアワードの年間最優秀出版/メディア人にも選ばれている。2000年、ケンタッキー州知事より、「ケンタッキーカーネル」の称号を贈られる。
http://fiddleandbanjo.way-nifty.com/

2/11イベントのフライヤー

今回のケイシーの来日に合わせてライブやワークショップなど関連企画が多く載せたフライヤーを作成しています。
が、個別のイベントをわかりやすくするために2/11トークレクチャー専用のフライヤーを作成しました。
デザインはFUTURO GRAPHICS。